イトヘンにも一毛作はある

 企画して生産が完了するまでを1サイクルとすれば、イトヘン業界は年4〜6回サイクルで動いています。春夏・秋冬の2回に大きく分けて、盛夏物、防寒物を追加で足しこむやり方もありますが、意識の上では2回でも、実質4回なので、前者と大差無いサイクルです。大波2回小波4回という感じで一年が終わります。

 たまにシーズン物オンリーのメーカーもあり、こちらは年1回サイクルという驚く程ゆっくりしたスケジュールで動いています。

 それで会社が成り立っていけるのなら非常に働きやすそうに思いますが、受注発注が主流のこの時代では、メーカーとしての未来は難しいだろうと思います。工場を年の半分休ませて利益が出るとは到底思えません。田んぼでも二毛作や裏作をしたくなるじゃあありませんか。

 そんな一毛作メーカーが国内生産に見切りをつけ、中国進出を考えたのですが、純粋メーカーではなく商社を使って海外から製品を仕入れ、リテイラーに卸すベンダー業に転向しました。

 それでもこの会社、一毛作ベンダーにしかなろうとしていません。一年の売り上げを数ヶ月で作り、仕入れは一度にしているところをみると、よっぽど資金はあるのかと思います。ただし、再三催促しないと支払いをしないのが癖になっているようです。

 そしてその間の商社的な仕事を私がやっています。

 夢のような1サイクル展開で商社的な仕事ですから、本来ですと、何とまぁ片手間で出来るお気楽仕事!と喜んで然るべきなのですが、数年続けみて、すっかり嫌気が差しています。

 理由はただ一つ。
 この元メーカー一毛作ベンダーのやり方考え方が納得いかない、という極めて感情的なことです。

 感情的な詳細はこのあたりでしょうか。

札束で頬をはたく
大連へ

    Moonの私生活ブログより

 今後はこの会社のダメダメっぷりも詳しく書いていくつもりです。

 実際、長くない会社だなぁと思います。経営者が時代を読めないのは致命傷に思いますね。