賀詞交換会

 GMSの商品本部にいた頃は1月4日には会場を借りて賀詞交換会を主催していたので、正月三が日だけしか休みがありませんでした。GMSは普段の経費予算が少なく常に接待される側でしたから、一年の内で賀詞交換会だけが接待する場ということになり、休むのは気が引けました。

 盛装して会場に待機し、年始挨拶に来られた取引先を軽食とアルコールでもてなす。午前中でお開きになり、午後からはリサーチと称してバーゲンに行くのが恒例でした。

 翌日は部内の年始壮行会で朝からオカキとスルメで酒を飲み、午後からはまたリサーチに出かける。
 この二日は昼間から酔っ払ったサラリーマンが街に溢れていました。飲酒運転も溢れていました。

 昭和の終わりに自粛ムードのお正月が来て、賀詞交換会が中止になりました。それからこの悪しき習慣は無くなったと思います。正月戦線も激しく、店頭が休んでいないのに、本部が休み同様でただ酒を飲んでいるもの気が引けるというもの。

 今はメーカー&商社的な仕事なので、問屋の得意先に挨拶に行っても、得意先がリテイラーに挨拶に行って留守なので意味がありません。だからゆっくり休めます。すぐに成人の日もあって連休になるので、だいたいこの日までは休みます。

 半日酔っ払いの相手をするために正月を早々に切り上げていたのは独身だからできたことで、実に無駄な時間だったと思います。休みと仕事のメリハリをつけない会社は多いです。社員の時間をやたら奪っても疑問に思わなかった時代でした。

 それにしても成人の日は邪魔な時に設定したなぁと思います。